大学生活を送っていると、学費の納入期限にお金の準備が間に合わない事が出てくると思います。

 

例えば

 

  • 保護者の方の援助がなくなったり
  • アルバイトが思うようにできずお金がたまらなかったり
  • 奨学金の振込みが間に合わなかったり

 

様々な理由があると思います。

 

そこで、今回は学費の支払期日にお金の準備ができなくて困っている方に学費の「延納」「分納」での解決方法をお伝えします。

 

 

 

「延納」「分納」とは

 

 

殆どの大学の場合、学費の納入期日は

  • 前期 4月下旬
  • 後期 9月下旬~10月

 

2回に分けて納めることが多いです。

 

何も問題がなければその期日までに学費を納めます。

 

 

学費の支払いは待ってもらえるのか?

 

ですが、大学生活を送っていると毎回指定された期日に、学費を用意できる学生さんばかりではないですよね。

 

それぞれの事情が変わってくることも考えられます。

 

 

・今までは実家からの援助があって学費の心配はなかったのに、実家の収入が減ったり、他の兄弟への教育費が増えて援助額が減ったり、止まったりすることがあるかもしれません。

 

そうするとたちまち学費が準備できなくなってしまいます。

 

新たに奨学金の申込みをしたけど、奨学金の振込みがまだで待っている状態かもしれません。

 

アルバイトで学費を順調にためていたのに、体調を崩して思うように働けなかったり・・・。

 

 

学費を期日までに支払えない理由は様々考えられます。

 

 

そこで、「あ~これで大学から除籍になってしまうのか・・・。」

 

と諦めてしまったり

 

利息の高いローンを組んで期日に間に合うように学費を払ったりしないで下さいね。

 

 

実はほとんどの大学では学生からの申し出で学費の支払いを遅らせたり、分割して支払ったりすることができます。

 

 

奨学金の手続き等でお世話になっている「学生課」や「学生支援課」等に行くとそれぞれの困っている状況に応じて対応してくれます。

 

 

延納と分納

 

支払いの期日を遅らせる方法には2つあります。

 

 

「延納」「分納」です。

 

 

「延納」は学費の支払い期日を遅らせてもらうこと

 

例えば、前期の支払い期日が4月30日だったとして、6月に奨学金が振り込まれる予定でそれを学費に当てるつもりであれば6月20日等に支払い期日を延ばしてもらいます。

 

そして、その日までに一括して学費の支払いを済ませます。

 

大学などによってはそれぞれの事情で日付を決めるのではなく「延納」の期日というものを予め設定しているところもあります。

 

「分納」は学費の支払いを数回に分けて納めること

 

例えば、4月の学費支払期日までに学費の半分は用意できるが、残りは5月と6月にアルバイトと奨学金を足して納めたいという時等に分割にしてもらうことができます。

 

分割で支払う額や回数は自分で決められる大学もあれば、「延納」と同じように大学側で予め回数と金額を設定しているところもあります。

 

 

「延納」と「分納」の支払期日はいつ?

 

「延納」と「分納」はダラダラといつまでも延ばしてくれるわけではありません。

 

大体の目安としては前期、後期それぞれの試験がはじまるまでに支払いが終わっているように期日を指定するよう大学側から指導されるでしょう。

 

ですので、前期でしたら7月の試験まで、そして、後期でしたら2月の試験までに払い終えるというのが一応の目安と思っておくのがいいでしょう。

 

それぞれの大学で試験の日程が違いますので確認が必要です。

 

この支払期日は大学側から指定されることが多いと思いますのでスケジュール等よく相談して決めて下さい。

 

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学費「延納」と「分納」の手続きの流れ

 

まず、半期の学費の支払いが難しいなと予想できる状態になったら、できるだけ早い時期に大学の「学生課」等に相談に行くようにしましょう。

 

ここで注意しておいて欲しいのは、支払い期日を過ぎてしまっては「延納」や「分納」の願いを受けてくれない学校もあります。

ですので、支払い期日より前に自分が学費の支払いが難しくなっている状態と、在学の意思があるということを伝えることが大切です。

 

その時点で、「延納」や「分納」の為に「学費延納許可願」「学費延納願」(学校によって様式や名称が違う)等の決められた様式があればそれを預かり、記入して提出します。

 

 

次に、「学費延納願」の例を上げてみます。

大学で決まった形式が用意されていない場合は大体下記のような内容を記入して提出するといいと思います。

 

 

<学費延納願のひな形>

 

○○ 年 ○○月 ○○日

学費延納願 

  ○○○○   大学長   殿

○○○ 学部 ○○○学科  ○○年   

学籍番号  ○○○○○○○○      

学生氏名           印 

保護者名           印 

  下記の理由により学費納入の延期のご許可下さいますようよろしくお願い致します。

     1.延納期            ○○年度 前期もしくは後期分

     2.学費納入予定日        ○○年 ○○月 ○○日

     3.学費納入予定額        ○○○○○○○ 円

     4.延納理由

                                     

                                     

 以上    

注意事項としては、

  • 学生本人と保護者が署名捺印

するのですが、捺印は別々の印鑑を使用するようにして下さい。

 

 

学校によっては保護者の所得証明書や学生本人が学費を納入する場合には本人の収入を証明する書類を求められる場合もあります。

 

いずれにしても、学生本人だけの署名では書類の提出ができないことが多いので、親元を離れて一人暮らしをされている学生の方は余裕を持って書類の準備をするようにして下さい。

 

 

ひな形では「延納」について書いていますが、「分納」の場合は「納入予定日」と「納入予定額」をそれぞれ書き分けていただくと同じように使用できます。

 

 

学費「延納」と「分納」の理由

 

「延納」や「分納」の理由についてですが、事実をそのまま書くというスタンスでいいでしょう。

少し、例を上げてみます。

 

  • 経済的理由により。
  • 奨学金の申請をしており、振込みを待っている状態です。
  • 学費は仕送りとアルバイト代で賄っていますが、年末に体調を崩し収入が減ってしまいました。現在は体調も整い順調にアルバイトもできていますので学費を上記に記した期日までに準備できる予定です。

 

自分の今の状況を説明できたら十分です。

 

 

不安がある場合は、大学の担当者に聞いてみるといいでしょう。

ほとんどの大学等では親切に教えてくれます。

 

 

まとめ

 

 

最初から学費の支払いを遅らせることを考えている学生の方はあまりいらっしゃらないと思います。

それが、いざ自分がそんな状況になったら学生生活を続けていけないのではないかと落ち込んだり、不安になってしまうかもしれません。

 

でも、それで学生生活が終わりではありません。

殆どの大学で延納や分納の対応をしてくれますので、まず学費の支払期日までにお金の準備ができないと分かったら早めに相談に行きましょう。

 

 

延納や分納をしてくれると言っても、手続きが期日までに終わっていないと対応してくれない大学もありますので注意が必要です。

 

 

 

我が家でも奨学金の振込の前に学費の振込の日が来てしまい延納や分納のお願いをしました。

 

本人が学生課に行って事務担当の人に一つ一つ教えてもらいながら手続きをすませました。

すっかり顔なじみのようです・・・。

 

 

学費が予定通り振込できないというのは、あまり大きな声で言えませんが、学生生活を続けるために他の方法はないかと探す行動は本人にとっていい経験になっていると感じます。

 

学生生活を続けられるヒントになれば嬉しいです。

 

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