子供が通う高校から、「日本学生支援機構の奨学金の申請について」説明会の案内が届きました。
奨学金の申請は上の子供の時は、どのコース選んだら良いのかわからずとりあえず自分の希望する奨学金だけを選んで申請したのを思い出します。
幸い、我が家はそれが通ったのでよかったのですが、希望する奨学金が採用されず奨学金がなくて後悔している友だちがいると子供から聞きました。
子供達も保護者もよくわからないままコース選択をして奨学金の申請をしてしまい、いざ進学する時に教育資金が足りなくて教育ローンを借りている方もいらっしゃるようです。
今回、高校の奨学金の説明会で申請のコースそれぞれの意味することを聞いてきましたのでこちらで書いてみます。
奨学金の申請 7つのコース
日本学生支援機構の奨学金の申請をする時は、各コースを希望に応じて自分たちで選んで申請します。
奨学金の申請 選ぶ7つのコース
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こうして、並べてみるとよくわかりますね。
言葉の意味はゆっくり考えればはだいたいこんな感じかな?と検討はつくと思います。
ですが、自分の子供の場合どのコースを選んだらいいのかが分かりません。
家庭の状況や用意している教育資金によっても違ってきます。
奨学金の申請 7つのコースの意味
具体的に各コースの意味を見ていきます。
1.第一種奨学金のみを希望します
- 第一種奨学金だけを希望する
「第一種奨学金が不採用になったら他の奨学金の申請をしていない」という状態です。
第一奨学金は無利子ですが、奨学金の額が決まっていて学力基準、収入基準共にクリアする必要があります。
2.第一種奨学金を希望するが、不採用の場合は第二種奨学金を希望します
- 第一希望 第一種奨学金
- 第二希望 第二種奨学金
「第一種奨学金が不採用の場合、自動的に第二種奨学金の申請もされる」という状態です。
第一種奨学金は採用基準が厳しいですが、第二種奨学金は収入基準をクリアしていれば殆どの場合採用されます。
3.第二種奨学金のみを希望します
- 第二種奨学金だけを希望する
「第二種奨学金が不採用になっても他の奨学金の申請をしていない」という状態です。
第二種奨学金は収入基準をクリアしていれば殆ど採用されるので、安心です。
4.第一種奨学金と第二種奨学金の併用貸与のみを希望します
- 第一種奨学金と第二奨学金の併用貸与だけを希望する
「併用貸与( 第一種奨学金と第二種奨学金の両方を同時に借りる)だけを希望しており、不採用になっても他の奨学金の申請をしていない」という状態です。
併用貸与の学力基準は第一種奨学金と同じですが、収入基準は第一種奨学金より低い年収を設定されていますので一番基準が厳しくなっています。
5.併用貸与を希望するが、不採用の場合は第一種奨学金のみを希望します
- 第一希望 第一種・第二種の併用
- 第二希望 第一種奨学金
「第一種・第二種の併用貸与が不採用の場合、自動的に第一種の申請もされる」という状態です。
この場合は第一種・第二種の併用の奨学金より第一種のみの方が収入基準は少し高く設定されているので採用される可能性は高くなりますが、奨学金の額が第一種のみの方が少なくなりますので注意が必要です。
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6.併用貸与不採用及び第一種奨学金不採用の場合は、 第二種奨学金を希望します
- 第一希望 第一種・第二種の併用
- 第二希望 第一種奨学金
- 第三希望 第二種奨学金
「第一種・第二種の併用貸与が不採用の場合、自動的に第一種、そして第一種が不採用の場合は、第二種と申請される」という状態です。
こちらは5番の申請のコースに第二種奨学金をプラスした形です。
7.併用貸与不採用の場合は、第二種奨学金のみを希望します
- 第一希望 併用貸与
- 第二希望 第二種奨学金
「第一種・第二種の併用貸与が不採用の場合、自動的に第二種の申請もされる」という状態です。
併用の奨学金が不採用になっても第二種は収入基準をクリアしていれば殆どの場合採用されるので安心です。
奨学金の申請 7つのコース選択するときの注意点
ここで奨学金の申請をする時にコース選択で注意することは、7つのコースそれぞれの意味をよく理解して今はまだ進路が決まっていなくても何らかの奨学金を貸与できる状態にしておくことです。
というのは、日本学生支援機構の奨学金は予約採用で申請していても大学等に進学した後、必要なければ辞退できます。
ですが、予約採用で申請していないと、いざ進学した後に奨学金が必要になっても在学採用に改めて申請しないといけません。
そうなると、入学後の申請になりますので、採用になっても最初の振込が6月頃になってしまいます。
ですので、最終的な判断は進学する大学等が決まって入学後の4月まで猶予がありますので、何らかの奨学金を利用できるようなコース選択をされることをオススメします。
おすすめしないコース
そのことを踏まえると
「○○○○○○○のみを希望します」
と表記のある1.4のコースは選ばない方がいいでしょう。
そして、
5は「併用貸与を希望するが、不採用の場合は第一種奨学金のみを希望します」
と、第二希望も申請するようになっていますが、第二希望が第一種と採用基準が厳しいもので不採用になる可能性もあります。
ですので、これもオススメしません。
おすすめのコース
第二種奨学金は採用基準が収入基準だけ見ればいいですし、クリアしていれば殆どの学生に採用されるようです。
ですので、最終的に第二種奨学金を申請しているものを選びます。
2.第一種奨学金を希望するが、不採用の場合は第二種奨学金を希望します 3.第二種奨学金のみを希望します 6.併用貸与不採用及び第一種奨学金不採用の場合は、 第二種奨学金を希望します 7.併用貸与不採用の場合は、第二種奨学金のみを希望します |
この4コースのうち1つを選ぶようにします。
第二種は利子がかかる奨学金です。
利子がかからない第一種しか借りたくないと考える保護者の方もいらっしゃると思います。
ですが、第一種がダメで第二種奨学金の採用になったとしても、教育資金の準備ができなかった時のために第二種奨学金を予約できるコースを選んでおかれるといいと思います。
そして、実際に4月に入ってから第二種がいらなかったら辞退できますので心配いりません。
まとめ
初めて高校で説明会で奨学金の申請の話を聞いた時は、奨学金の種類を把握するだけで精一杯で、どのコースを選ぶかなんて聞いていませんでした。
そして、深く考えることなく単純に自分の希望する奨学金だけを選んで申請しました。
ですが、今回詳しく説明していただいて納得して奨学金を申請するコースを選ぶことができました。
予約採用の時点では具体的な受験費用も把握できていない状態の保護者の方も多いと思います。
実際に受験が進んでいくと思っていた以上にお金がかかり、用意していた教育資金では足りなくなるケースも多いと聞きます。
ですので、最初は希望していなかったとしても最悪、保険として第二奨学金が採用されるようなコースを選ばれることをオススメします。
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