日本学生支援機構の第一種奨学金。
無利子の貸与型奨学金です。
これには、申し込みする時に学校の成績選考基準が設けられています。
予約採用の場合は、高校から申し込むのですが
学校の成績っていつまでの成績のことを指すのか?
我が子が第一種奨学金の選考基準を満たしているかどうかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は第一種奨学金の選考基準を詳しく見てみます。
第一種奨学金の学力基準
第一種奨学金の選考基準には
1.学力基準 2.家計基準 |
があります。
家計基準については別の記事で書いています。
ここでは、学力基準について見ていきます。
■日本学生支援機構 第一種奨学金の学力基準
第一種奨学金の学力基準は
高等学校又は専修学校(高等課程)の 1年から申込時までの成績の平均値が3.5以上 |
となっています。
この成績の平均値3.5という数字を見ていただくとわかると思いますが、大体4以上の成績を取っている学生の方は安心です。
成績基準で思い悩むことはありません。
4以上を目安に得意科目で5、苦手科目が時々3でもなんとか平均されて3.5はクリアできてるかな?と言った感じです。
ですが、我が家の子供達がそうだったのですが、
4をキープするのが精一杯。
3もチラホラ。というかよく見る!
5に至っては得意科目の中でも特によくできた学期にたま~に取れる!
なんて状態だと、
成績の平均値3.5という数字が微妙なラインになってきます。
そこで気になるのが
いつからいつまでの成績の平均値が見られるのかということです。
1年生で怠けてしまった
1~2年は部活動一筋だった
など。
成績が悪くても、3年生で挽回できるのか?
気になります。
いつからいつまでの成績を見られるのか
いつまでの成績をみられるかは申し込みする時期によってかわってきます。
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平均する成績の対象期間
1.予約採用・・・高校1年生から申し込み時点までの成績 2.在学採用 ・大学1年次・・・高校2年生から3年生の最終2年間の成績 ・大学2年次以上・・・在籍する学部の成績 |
*大学2年次以上で在学採用に申し込む場合の成績基準は「在籍する学部で上位3分の1以内」となっています。
予約採用で、第一種奨学金を申し込む時期は高校3年生の5~6月頃が多くなっています。
この時期はまだ高校3年生の成績は出ていません。
在籍する高校によてって申し込む時期が違ってきますが、間違っても高校3年生の卒業間近ではないことは確かです。
そうなってくると、確実に評価される対象となる時期は
高校1年生~2年生の成績
ということになります。
高校3年生になって
さあ!今までの成績を挽回するぞ!
と頑張って成績が上がったとしても、その成績が反映されるかどうかは微妙な時期です。
高校3年生からの挽回は難しいと考えておくほうがいいのではないでしょうか。
ですので、高校2年生までの成績で平均値3.5をクリアできるようにしておいて下さい。
とはいっても
奨学金予約採用の説明会があるのは、殆どの高校では3年生に入ってからになっています。
学力の方は3年生になってから追い上げるつもりでいても、無利子の奨学金の採用基準は高校1年生からの成績が反映されるので高校1年生からの平均成績が3.5より程遠いと、申し込みを諦めないといけないなんてことにもなりかねません。
私がこの事実を知ったのは、子供が高校3年生になって奨学金の説明会に参加した時です。
借りる奨学金に成績の基準があるとは思ってもいなかった甘い母親です。
ですが、
第一種奨学金の場合は 成績と共に家庭の収入、兄弟の数など家庭の経済状況をもとに総合的に判断されますので成績が3.5ギリギリだったとしても申請してみるとことをオススメします。
まとめ
高校生を持つ殆どの保護者が、子供が高校3年生になると同時に
「高校1年生から奨学金の予約採用までの成績の平均が3.5以上」
という、無利子の奨学金の選考基準を知ることにります。
自分の子供が選考基準のライン当たりをウロウロしていたので
その事実を知った時には
「高校に入学した時に教えてくれていれば・・・」
なんて、思ったりもしましたが、大学進学を目指している学生であればこの選考基準は特に厳しいものではないです。
実際の大学受験ではもっと高い成績を求められますよね。
どちらにしても、高校1年生から受験に向けて勉強も教育費も準備していかれるといいですね。
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