日本学生支援機構の奨学金の貸与の申込みをする時に誰かに保証をしてもらう必要があります。

 

 

 1.保証機関に保証してもらうか

 2.知り合いに頼んで保証してもらうか

 

 

ということになります。

 

 

どちらを選んだらいいのか判断に困る所です。

 

 

ですが、どちらかを選ばなければいけません。

 

 

そこで今回は、簡単に「機関保証」と「人的保証」の違いをを比較し、メリットやデメリットを知ることで保障制度を選択する際のヒントにしていただけたらと思います。

 
 
 

 

 

「保証制度」とは

 

 

 

日本学生支援機構の奨学金を申込む時の保証制度ではいずれかから保証を受けることが条件になっています。

 

  1. 機関保証に加入する。→「機関保証」
  2. 連帯保証人と保証人を選任する。→「人的保証」

 

 

ここで、先に例外として以下の奨学金の申し込み時は、「機関保証」と「人的保証」の両方の保証が必要になっています。

 

  1. 第一種奨学金で海外大学院学位取得型対象
  2. 第二種奨学金で海外対象

 

上記は主に海外対象になっていますので、留学を考えていらっしゃる方は要注意です。

 

 

 

日本の大学等に進学を考えている人は、「機関保証」もしくは「人的保証」のどちらかを選ぶようになります。

 

 

「機関保証」と「人的保証」の比較

 

それでは、「機関保証」と「人的保証」の主な違いを具体的に見ていきます。

 

 

1.「機関保証」と「人的保証」の内容

 

 

「機関保証」

  • 保証機関(財)日本国際教育支援協会が連帯保証する。
  • 一定の保証料を支払う。

 

「人的保証」

  • 連帯保証人と保証人をそれぞれ選任する。

 

 

2.「連帯保証人」と「保証人」は必要か?

 

 

・「機関保証」 ⇒ 不要(ただし、本人以外の連絡先を記入する。)

・「人的保証」 ⇒ 必要

 

 

3.「機関保証」と「人的保証」それぞれの必要な手続き

 

「機関保証」

  • 【申込時】本人以外の連絡先を指定して、届け出る。
  • 【採用時】「保証依頼書・保証料支払依頼書」の提出が必要。そして、「返還誓約書」に本人以外の連絡先となる人の自署が必要。

 

 

「人的保証」

  • 【申込時】条件に合致する連帯保証人と保証人と選任し、届け出る。
  • 【採用時】「返還誓約書」に連帯保証人と保証人の自署・押印と必要書類の添付が必要。

 

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「機関保証」と「人的保証」のメリットとデメリット

 

次に、「機関保証」と「人的保証」それぞれのメリットとデメリットを見てみます。

 

「機関保証」のメリット

 

「機関保証」を利用する最大のメリットとしてあげられるのが、「保証人」や「連帯保証人」を選んでお願いする必要がないということです。

 

 

保証料を支払う必要がありますが、必要書類を提出することで誰でも保証してくれます。

 

 

もし、奨学金の貸与を受けていた本人が将来何らかの事情で奨学金の返済ができなくなり自己破産することになったとしても、保証人や連帯保証人になっている親や親戚が被害を受けることはありません。

 

 

各家族化がすすんだ近年では、それぞれの家庭でも経済的に不安があるのが現状です。

 

 

たとえ親戚といえどもお互いに保証人や連帯保証人を頼んだり頼まれたりというのは、精神的な面でも大きな負担になります。

 

 

そのことが原因で親戚付き合いがギクシャクしてしまうといった話も耳にします。

 

 

「機関保証」を利用することで、保証人や連帯保証人に迷惑をかけなくて済む、頼まなくても良い、というのは奨学金の利用を後押しする制度になっているのは確かです。

 

 

「機関保証」のデメリット

 

 

「機関保証」で保証を受ける場合は、保証料の支払いが必要になります。

保証料は貸与を受ける時に貸与額から差し引かれます。

 

 

下記の記事でも、保証料の目安を計算していますが、奨学金の貸与を受ける際の大きな負担になっています。

 ⇒奨学金【機関保証の保証料】について

 

 

「人的保証」のメリット

 

やはり、「人的保証」のメリットは保証料の負担をしなくてもよいということです。

奨学金から決まった金額を毎回差し引かれて振込されることがありません。

 

 

「人的保証」のデメリット

 

このデメリットが一番問題になってきますが、まず「連帯保証人」と「保証人」の二人にお願いしなければいけません

そして、採用時にはそれぞれに自署・押印及び必要書類の準備をお願いすることになります。

 

 

そして、奨学金を借りている学生が返済を怠ると「連帯保証人」と「保証人」に返済責任がかかってくることになります。

 

 

 

まとめ

 

 

「保証制度」の選択でどちらがいいのか見てきました。

 

「機関保証」と「人的保証」で選択する際のポイント

 

  1. 保証料
  2. 「連帯保証人」「保証人」になってくれる人がいるかどうか

 

この2点です。

 

 

「連帯保証人」「保証人」をお願いできる人が周りにいるというのであれば、保証料の支払いがない「人的保証」で申し込みされるといいのではないのでしょうか。

 

 

でも、なかなかそんな人が見つからない、もしくは誰かに頼みたくないというのであれば、保証料を払うことも計画に入れて「機関保証」制度の利用をすることになります。

 

 

どちらにしても、自分で返済していくことを再度確認して、進学の為の資金計画をしていかれるといいですね。

 

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