日本学生支援機構で「給付型奨学金制度」が新たに始まりました。
今まで、日本学生支援機構で扱う奨学金は貸与型しかありませんでした。
奨学金という名の借入で、大学卒業後に返済が待っている「貸与型の奨学金」。
大学や民間で独自の給付型奨学金制度がありますが、まだまだ採用人数が少なく大学進学を希望する学生のニーズには程遠い規模です。
そんな時、
平成28年12月、日本学生支援機構で「給付型奨学金制度」を新設すると発表がありました。
進学を控えた学生を持つ家庭には待ちに待った制度です。
平成29年度は対象者約2800人に先行実施し、6月頃から給付されるとのこと。
そして、平成30年度からは1学年当たり、約2万人を対象に実施される予定です。
今回は、この「給付型奨学金」の受付開始時期と条件について見ていきます。
平成29年度入学者は平成29年4月先行募集あり
【追記】各学校から機構への推薦期限を平成29年8月4日(金曜日)まで延長!
目次
日本学生支援機構の「給付型奨学金」の募集要項
この制度は平成30年度進学者から本格実施の対象になります。
平成29年入学者は先行実施の募集が平成29年4月下旬頃までの募集です。
【追記】各学校から機構への推薦期限を平成29年8月4日(金曜日)まで延長!されています。
平成29年度【先行実施分】と平成30年度本格実施との違い
平成30年「給付型奨学金」が実施されることが決まり、先行して平成29年度先行して実施されます。
平成29年度の先行募集は平成30年度の本格実施分と募集要項が違っていますので注意が必要です。
本格実施分については、「自宅通学」「自宅外通学」共に給付されますが、平成29年度の先行実施分に関しては「自宅外通学」のみが対象になっています。
平成29年度「給付型奨学金」募集要項
「給付型奨学金」の募集要項について具体的に見ていきます。
給付型奨学金の対象者
平成29年度大学、短期大学、高等専校(4年次)又は専修学校(専門課程)(以下「大学等」という。)に進学(又は進級)し、自宅外から通学する人。
そして、
|
のどちらかのに当てはまる人。
給付型奨学金の募集時期と申し込み先
ここで、気をつけるのが、
申込窓口は、各大学になっています。
平成29年4月下旬頃、各大学での受付締切日が設けられています。
自分の進学先の各大学等に問い合わせて関係書類を受取り、各大学で申し込みをして下さい。
「貸与型奨学金」のように申請の為の説明等、わざわざ告知されないかも知れません。
今回、基準に当てはまるかもしれないと思われたら、進学先の大学等に急いで問合せてみられることをオススメします。
給付型奨学金の採用基準
■家計基準
住民税非課税世帯の人 | 家計支持者(父母、父母がいない場合は代わって家計を支えている人)が住民税(所得割)非課税。 |
社会的養護が必要な人 | 児童養護施設退所者等社会的養護が必要な人は18歳時点で施設等に入所等していた(いる)。 |
上記、どちらかの家計基準の人が対象になっています。
■学力・資質基準
家計基準 | 学力・資質基準 |
---|---|
住民税非課税世帯の人 | 高等学校等在学時に各学校の教育目標に照らして十分に満足できる高い学習成績を収めていること |
社会的養護が必要な人 |
1.特定の分野において特に優れた資質能力を有し、大学等への進学後、特に優れた学習成績を収める見込みがあること 2.大学等における学修に意欲があり、大学等への進学後、特に優れた学習成績を収める見込みがあること *1か2のいずれかに該当する
|
給付月額
平成29年度は自宅外通学者のみが対象です。
家計基準 | 大学等区分 | 給付月額 | 一時金 |
---|---|---|---|
社会的養護が必要な人 | 国公立 | 3万円 | 24万円 |
私立 | 4万円 | 支給なし | |
住民税非課税世帯の人 |
奨学金受給中に必要な手続き
まとめ
平成29年度から先行で、日本学生支援機構の「給付型奨学金」実施されます。
先行分は、自宅外通学者が対象で、基準も厳しくなっています。
ですが、基準に当てはまるかどうかわからない方は是非一度進学先の大学等に問い合わせてみられることをオススメします。
この制度は、平成30年度から本格的に実施がはじまります。
これからは募集が5~7月予定で、高校を通じて申し込みする形になります。
詳細は随時、追記していきます。
【追記】平成29年度給付奨学生受付延長
各学校から機構への推薦期限が延長されました。
期日は平成29年8月4日(金曜日)です。
書類の提出先は各学校ですが、それまでに各学校での受付締切がありますので注意が必要です。
平成29年6月16日現在の平成29年度給付奨学生推薦受付件数 出典:日本学生支援機構 |
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